発達障害の特徴が自分にも大いにあるなと思った話 「されど愛しきお妻様」読後感想
こんにちは。きすけです。
鈴木大介さんの「されど愛しきお妻様」を読みました。
大人の発達障害がある「お妻様」と、脳梗塞で倒れ、高次脳障害をもったルポライターの筆者との、18年間。
圧倒的に家事ができない、働かない。買い物を頼んだら、ものすごーく時間をかけて、違うものを買ってきてしまう・・・そんなお妻様だったのに、いまや家事の半分以上を担うようになった。べつに発達障害が治ったとか、劇的にお妻様の意識が変わったとかではない。
変わったのは、筆者の視点と、家事哲学だった。
・・・というはなし。
で、なるほどなと思ったのは、障害者たらしめんとするのは、環境であり社会である。まずは家庭という最小単位の社会で環境変えてみてはどうだろう、というところでした。
ちなみに、、、
読んでて「お妻様」のダメ行動に近視感を感じまくった私。べつに社会で一応ふつうの社会人できてますが、
あるあるあるある!!
ってかんじでしたよ。程度はありつつも、誰でも「なにかやってる間に、興味の対象が移って作業中断、アレ?なにやってたんだっけ?」みたいなこととかあるでしょ?(・・・ない?)
このへん、「個性」か「障害」かは、マジョリティーの許容ラインによるでしょうが、この夫婦の「家事分担改革」って、たまたま発達障害と高次脳障害というわかりやすい構図が目立つけど、一般的なケースにも置き換えられる。
マジョリティーが決めたスタンダードに対して、「がんばって克服する!きちんとできるようにならなきゃダメ!」っていう体育会系な考えでのぞむんじゃなくって、
「苦手」「よくミスる」「合格レベルに達しないクオリティ」という場合は、業務分解と役割分担、アライメント改善で対処しましょう、という考え方。
そして、それ以前に「個人の尊重」(・・・って書いてしまうと薄っぺらいなあ)。
いや、努力しません!ってわけじゃなくって、得手不得手ってあるでしょう。その不得手を攻めるんじゃなくて、なにがゴールで、どうすればゴールできるかに目を向けましょうと。
あれれ?なんか、書いててよくある話になってしまった。
わたしの稚拙なブログでは伝わりませんが、共働きで家事分担でもめてる人たちや、「ミスの多い部下指導」に悩む人にも、ヒントがたくさんあるように思います。